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記録にも記憶にも残る馬、ステイゴールド

StayGold
ブリーダーズスタリオンステーションに繋養中のステイゴールドが急死したという訃報が流れました。
現段階では死因は不明とのことです。

香港ヴァーズ、ドバイシーマクラシックを制し、種牡馬としてもオルフェーヴル、ドリームジャーニーなどを送り出して活躍してきたステイゴールド(牡21歳、父サンデーサイレンス、母ゴールデンサッシュ)が、2月5日に急死した。
種牡馬として北海道日高町のブリーダーズスタリオンステーションに繋養されていたが、5日午後2時に種付けをしたあと、様子がおかしいことにスタッフが気付き、北海道苫小牧市の社台ホースクリニックに輸送されて検査を受けた。その段階では、はっきりした原因が分からず、いったん同クリニックの馬房に戻ったものの、その後に苦しみだして容態が急変。稀代のサクセスストーリーを刻んだ人気者は天に召された。関係者によると死因は分かっておらず、今後詳しく調べられる。http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150205-00000539-sanspo-horse

ステイゴールドに対する関係者コメント

ステイゴールドに関わったホースマンたちがその死を惜しんでコメントを出しています。

熊沢重文騎手

ステイゴールドの現役生活の中盤までの主戦。
全50戦のうち33戦に騎乗。

訃報を聞いて驚きました。種牡馬としてもまだまだ若かったですし、残念でなりません。
デビューの頃から長いことコンビを組ませてもらって、自分では大きいところを勝たせてやれなかったのは残念ですが、あの気の強いところに何回も泣かされてきた馬で、それだけに思い入れもすごくあります。
http://news.netkeiba.com/?pid=news_view&no=95406

武豊騎手

ステイゴールドの現役生活の後半に騎乗。
目黒記念、ドバイシーマクラシック、香港ヴァーズを制しました。

凄い印象深い1頭です。難しい馬だったけどドバイ(01年3月シーマクラシック1着)や香港(引退戦・01年12月香港ヴァーズ)のレースは忘れられないですね
http://www.sponichi.co.jp/gamble/news/2015/02/06/kiji/K20150206009759960.html

 

 

競走馬 ステイゴールド

気性の激しい馬で関係者はかなり苦労したようです。
デビュー2戦目では、4コーナーを曲がりきれずに競走中止なんてこともありました。
 

善戦マン

そんなステイゴールドの人気を高めたのが、善戦するけど勝ちきれないという、なんとも歯がゆいキャラクターであったという過去。
当時のヒーロー列伝のポスターでのキャッチコピーは「愛さずにいられない」でした。
4歳(旧5歳)~5歳(旧6歳)にかけてのシーズンは、

  • GⅠ(0,4,2,4)
  • GⅡ(0,1,3,4)
  • その他(0,3,0,0)

という成績。
GⅠで好走するのに、GⅡ、GⅢで勝ちきれない。
長らく『主な勝ち鞍:阿寒湖特別』という時代が続きました。
 

乗り替わりという転機

そんなステイゴールドの初重賞制覇の舞台となったのが目黒記念。
これまで主戦を務めていた熊沢重文騎手から武豊騎手への乗り替わりでの勝利でした。
ステイゴールドはその後、安藤勝己騎手、後藤浩輝騎手。藤田伸二騎手といった方々が手綱を取りますが、熊沢騎手が乗ることはありませんでした。
このコンビが好きだったファンも多かったと思いますが、この乗り替わりはひとつの大きな転機だったと思います。
 

ラストラン

そして現役最後のレースとなった香港ヴァ―ズ。
残り100mで驚異的な末脚で前を捕えて、通算50戦目にして初GⅠ制覇を飾りました。
(この年の香港国際競走は、香港マイル(エイシンプレストン)と香港カップ(アグネスデジタル)も日本馬が勝利しました。)
 

種牡馬 ステイゴールド

種牡馬になったステイゴールドですが、当初の評価は特筆して高いものではありませんでした。
馬格が小さいということもあって社台スタリオンステーションには繋養されず、ブリーダーズスタリオンステーションで繋養されました。
 

ステイゴールド×メジロマックイーン

そんなステイゴールドの評価を大きく変えたのが、母父メジロマックイーンとの組み合わせ。

  • ドリームジャーニー(母 オリエンタルアート)
  • オルフェーヴル(母 オリエンタルアート)
  • ゴールドシップ(母 ポイントフラッグ)

3頭のGⅠ馬を輩出しました。
ゴールドシップの母ポイントフラッグは、ステイゴールドを選んだ理由は「(ポイントフラッグが大柄な馬なので)ステイが小柄だから」なんて理由だけだったとのことです。
何とも分からないものですね。
 

近年のステイゴールド

近年は2年ごとに、ブリーダーズスタリオンステーションとビッグレッドファームで交互に繋養されていました。
私は去年の9月にブリーダーズスタリオンステーションで繋養されているステイゴールドに会ってきました
500kgに満たない体と気性難な性格は相変わらずで、産駒のナカヤマフェスタの隣の馬房でした。
StayGoldNakayamaFesta
人気の高い馬だったので、多くの観光客が訪れていたそうです。
それだけに残念でならないです。

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