2014年のマーチSを制したソロルが、障害重賞の小倉サマーJを制しました。
7月29日の小倉8Rで行われた第19回小倉サマージャンプ(障害3歳以上オープン、J・GIII、芝・3390メートル、別定、14頭立て、1着賞金=2900万円)は、西谷誠騎手騎乗の6番人気ソロル(牡7歳、栗東・中竹和也厩舎)がジャンプ重賞初制覇。タイムは3分42秒7(良)。メイショウヒデタダが引っ張る流れをソロルは中団で追走。直線は外から伸びて、2番手追走から押し切りをはからんとする1番人気のアップトゥデイトをハナ差とらえた。さらに1馬身1/4差遅れた3着には好位追走から直線はインをついたマイネルフィエスタ。
小倉サマージャンプを勝ったソロルは、父シンボリクリスエス、母ラバヤデール、母の父サンデーサイレンスという血統。北海道安平町・追分ファームの生産馬で、馬主はサンデーレーシング。通算成績は42戦9勝(うち障害7戦2勝)。重賞は2014年マーチS・GIIIに次いで2勝目。平地&障害の両方での重賞制覇は史上11頭目。小倉サマージャンプは、中竹和也調教師は初優勝、西谷誠騎手は2009年エイシンボストンに次いで2勝目。
ソロルはこの勝利で平地&障害のダブル重賞勝利を記録。
これは史上11頭目の記録で、ジャンプグレード導入後では5頭目の記録になります。
平地&障害、両方の重賞を勝利した馬
ダイニカツフジ | 朝日チャレンジC | 京都大障害(秋) |
タイシュウ | きさらぎ賞 | 京都大障害(春) |
ダテハクタカ | 阪神大賞典 | 阪神障害S(春) |
メジロワース | マイラーズC | 中京障害S(春)、(秋) |
ナムラモノノフ | 阪神大賞典 | 京都大障害(春) |
シンホリスキー | スプリングS | 中京障害S(春) |
ゴッドスピード | 小倉2歳S | 中山大障害 |
カネトシガバナー | 神戸新聞杯 | 阪神スプリングJ |
エーシンホワイティ | ファルコンS | 新潟ジャンプS |
ケイアイドウソジン | ダイヤモンドS | 東京HJ |
ソロル | マーチS | 小倉サマーJ |
※太字はJG1競走
意外にも、今回のソロルのように、ダート重賞勝ち馬が障害重賞を制したのは初めてでした。
ちなみに、もっと昔の記録を掘り下げると、日本競馬会(現在のJRA)の発足前は、以下の馬も平地と障害の現在で言うところの重賞相当のレースを制していたようです。
オーシス | 帝室御賞典(現在の天皇賞) | 農林省賞典障碍(現在の中山大障害) |
キヨクジツ | 帝室御賞典 | 中山農林省賞典障害(春)(現在の中山GJ) |
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