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オールスター競輪での周回板めくり忘れのような事件

第60回オールスター競輪5日目第6レースにて、周回板のめくり忘れにより、競走不成立になるという事故(事件?)が発生しました。

平競輪「第60回オールスター競輪」最終日の15日、第6RのS級特選が不成立となり、発売金額2億2130万2400円がすべて返還された。残り1周の周回板をめくり忘れて「1周回」と表示することなく、誤ってそのままの赤板「2周回」と表示し続けたため。競技規則第73条「競走中、周回通告員が打鐘もしくは周回通告を誤って行ったとき、または打鐘もしくは周回通告を行わなかったとき」が適用された。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170815-00000078-sph-spo

競走は不成立で、車券はすべて返金となっています。

これ主催者側としては、結構なやらかしだと思います。
決勝でなかったことが不幸中の幸いですが、来場したファンもシラけるし、何より一生懸命走った選手に対して失礼極まりないと思います。
ますます競輪のイメージが悪くなり、衰退への道を進んでいるように思えます。

ここは競馬ブログなので、競馬で今回のオールスター競輪のように主催者のミスで競走不成立になった例を調べてみました。

笠松競馬の整備車がレースを走る

2011年1月7日笠松3Rレース。
比較的最近の話なので覚えている人も多いかと思います。
4コーナーを回って直線に向いた馬たちの前にいたのは、なんとダートコースの整備車。
内回りと外回りを勘違いしたスタッフが、誤って整備車を走らせてしまっていたという事件です。
当然レースは競走不成立となり全額返還となりました。

園田事件

公正なスタートが切れなかった時に、レースのやり直しが行われるカンパイ。
JRAでは1997年の12月20日の中山開催を最後に起きていませんが、地方を合わせると数年に1回程度発生しています。
通常はカンパイが発生しても競走不成立になることはないし、走って消耗した馬だけが競走除外になるケースがほとんどです。
しかし、以下の園田事件は、カンパイが原因で競走不成立にまで至ってしまったという例です。

1974年1月30日、園田競馬場第8競走でアングロアラブの強豪馬であるタイムラインとスマノダイドウの対決が実現した。
この競走では、まず、スタート時のゲートが開くタイミングが4頭だけ遅れるカンパイと呼ばれるアクシデントが発生した。その後、ゲートの調整を行い、2度目のスタートが切られたが、今度はタイムラインとスマノダイドウの2頭だけゲートが開くタイミングが遅れてしまった。しかし、一度カンパイを行い、発走時刻が大幅に遅れたこともあり、競走はそのまま続行され、圧倒的人気の2頭は後方からレースを進めたものの、結局、スマノダイドウは3位、タイムラインは4位で入線。その後、観客からスタートの遅れを指摘する声が相次ぎ、これを受けて主催者は競走不成立を発表した。
これに対し、本来、的中馬券であった馬券を所持する観客を中心に不満を訴える声が殺到し、一部が暴徒化、競馬場施設の占拠および施設への放火、売上金の強盗などを内容とする暴動が発生、第9競走以降は続行不可能となり、不明金額7600万円、備品などの損害金額は3600万円に上った。
事件を受けて、兵庫県競馬組合は競馬開催を3開催18日間自粛し、また、競馬開催そのものの廃止が検討される事態となった。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9C%92%E7%94%B0%E4%BA%8B%E4%BB%B6

第7回菊花賞の距離間違い

第7代菊花賞馬はアヅマライです。
しかし、これは記録に残っている菊花賞馬であり、実は幻の第7回菊花賞馬がいます。
1944年の第7回菊花賞。
この年のダービー馬カイソウは、2冠を目指して菊花賞に出走。
6頭立てで行われたレースを勝利したもののの、レース後に、距離が規定の3000mではなく3100mであったことが分かり、レース後に競走不成立となってしまいました。
その後、1946年に改めて第7回菊花賞が行われてアヅマライが勝利。(1945年は第二次世界大戦の影響で休止)
カイソウは記録に残らない、幻の第7代菊花賞馬となったのでした。
このレースは戦時中だったため馬券の発売はありませんでしたが、もし発売していたら全額返還となっていたことでしょう。

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