レーヴミストラルが兄弟制覇を達成した青葉賞。
この青葉賞に2人の若手騎手が騎乗をしました。
小野寺祐太騎手と菅原隆一騎手です。
この2人が騎乗したのは、ともに「トーセン」冠名の、島川隆哉氏が所有する馬です。
島川隆哉オーナー
島川隆哉オーナーは、株式会社ジャパンヘルスサミットの代表取締役社長を務めております。
この会社は、健康食品「カニトップ」を主力商品とする会社で、連鎖販売取引(マルチ商法)で販売をしていることから、あまり良い噂は聞きません。
1997年に馬主資格を取得してからは、豊富な資産力を活かして高額な良血馬を所有してきました。
なかなか大レースに勝てずに来ましたが、2011年にトーセンジョーダンが天皇賞(秋)を制して、待望のGⅠ初制覇を飾りました。
ここまでの話だけであれば、いわゆる成金馬主で、あまり良いイメージがないと思います。
ですが、こと競馬に関しては、男気のある良い馬主のイメージが垣間見えます。
地方競馬でも持ち続ける
多くの馬主が活躍できなくなった馬を、売却や譲渡という形で「処分」をする中で、島川オーナーは極力最後まで面倒を見るというポリシーを貫いています。
地方競馬に移籍しても継続して馬を持ち続けています。
エスティファーム
島川オーナーは、自身の牧場も所有しているオーナーブリーダーでもあります。
北海道沙流郡日高町に、生産牧場「エスティファーム」、千葉県香取市に育成牧場「エスティホースパーク」。
エスティファームでは、自身が所有していた馬たちを繁殖入りさせて、なるべく多くの馬の面倒を自身で見るようにしています。
これまでもトーセンブライト、トーセンファントム、トーセンダンス、など実績があと一歩の馬や、良血の馬たちが種牡馬として繋養されています。
若手騎手の積極的な起用
島川オーナーは、所有頭数の多さから、勝負気配がやや低い馬には、関東の若手騎手を積極的に起用しています。
上記の小野寺祐太騎手、菅原隆一騎手は、土日の騎乗馬がトーセンの馬しかいない、なんてこともあります。
他にも、スイートピーSでは同じく若手の井上敏樹騎手を起用。
最低人気ながら2着に好走し(トーセンナチュラル)、最終レースでは見事に勝利しました(トーセンハルカゼ)。
近年はどうしても外国人騎手に依頼が集まりがちで、若手騎手(特に関東)にはチャンスが少なく、成長の機会も減っているように感じます。
そんな昨今なだけに、貴重な島川オーナーは貴重な馬主のひとりだと思います。
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