ハープスターが故障により引退することが馬主のキャロットクラブより発表されました。
2014年の桜花賞馬ハープスターの引退が7日、キャロットクラブの公式ホームページ(HP)で発表された。
前走のドバイシーマクラシックで8着に終わったハープスターは帰国後、ヴィクトリアマイル(17日=東京芝1600メートル)を目指してノーザンファームで調整。その後、北海道のノーザンファーム早来に移動して検査したところ、右前脚の繋靭帯を痛めていることが判明した。
HPによると、その後、より精密な検査を行ったところ、右前つなぎの種子骨靭帯炎を併発していることが判明。復帰が困難になったという。
ハープスターの父はディープインパクト、母はヒストリックスター。主な勝ち鞍はGI桜花賞(2014年)、GII札幌記念(14年)、GIII新潟2歳ステークス(13年)、チューリップ賞(14年)。生涯国内成績9戦5勝(他に14年凱旋門賞=6着、15年ドバイシーマクラシック=8着)。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150507-00000030-tospoweb-horse
名牝になれなかったハープスター
ハープスターのGⅠ勝ちは桜花賞のみ。
近年の名牝と呼ばれた馬たちと比較すると、物足りない実績です。
勝利と敗北
古馬相手に勝利した札幌記念はお見事でしたが、字面だけの実績では誇れるものは桜花賞と札幌記念のみです。
2着に敗れた阪神JF、優駿牝馬は、1番強い競馬をしたにもかかわらず、追い込み一辺倒の脚質もあって、あと1歩足りませんでした。
ジャパンCでも強さは示しましたが、不利の影響は大きかったです。
その強さは誰もが認めるものの、不運や不器用さが常につきまとっていた馬のような気がします。
そういう意味では、同期のレッドリヴェールも体質に問題があり、互いに順風満帆な競走生活を送れていないという感は否めません。
順調なのは、ヌーヴォレコルトくらいでしょうか。
運や体質の良さもあって、初めて名牝と呼ばれるような馬に値するのだと思います。
海外挑戦
とはいえ、この馬が初めて3歳牝馬として凱旋門賞に挑戦したということには称賛に値すると思います。
翌年にもドバイ遠征し、結果こそ伴いませんでしたが、前例を作ったということは、今後に向けて価値があると思います。
ただ、この馬はクラブ法人の馬なので、一口持っていた会員からすると少し気の毒だったような気はしますが・・・。
ハープスターの繁殖牝馬としての可能性
繁殖入りするハープスターへの期待は高いと思います。
ハープスターが、ディープインパクト×ファルブラヴという血統なので、おそらく初年度の交配相手は順当にキングカメハメハではないかと予想します。
BMS(母父)としてのディープインパクトは、○○1頭しか出走していないため未知数ではありますが、おそらく成功するでしょう。
曾祖母はベガということで、母方に流れる血が超一流であることは言うまでもありません。
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