桜花賞で敗れたメジャーエンブレムが自分の持ち味を出してNHKマイルCを制覇。
牡馬たちを相手に、3歳マイル王に輝きました。
雪辱の逃走劇だ!「第21回NHKマイルC」が8日に東京競馬場で行われ、C・ルメール騎乗のメジャーエンブレムが1番人気に応えて堂々と逃げ切った。牝馬の優勝は07年ピンクカメオ以来9年ぶりの快挙。断然人気を背負った桜花賞ではまさかの4着に敗れたが、リベンジを果たして昨年の阪神JFに続くG1制覇を飾った。
(中略)
今後については「まだ何も決めていないが、牝系(血統)から距離を延ばしても大丈夫だと僕は思っている。常識的に考えれば次は、そこ(秋華賞)でしょう」と語った。父ダイワメジャー譲りの牡馬のような筋肉質の馬体、そして圧倒的なスピード。思い出されるのは父の妹で、女傑といわれたダイワスカーレットだ。桜花賞のリベンジを果たし、牡馬相手にG1制覇を飾ったメジャーエンブレムが踏み出したのは、新たな女傑への道だ。
http://www.sponichi.co.jp/gamble/news/2016/05/09/kiji/K20160509012550840.html
勝ったメジャーエンブレムは、桜花賞4着。
2着のロードクエストは、皐月賞8着。
2頭とも評価の高い馬ではありましたが、結果だけ見れば春のクラシックの残念会という印象でした。
NHK杯(G2)が、NHKマイルC(G1)となったのが20年前の1996年。
今回の第21回NHKマイルCは、ちょうど20年目のレースでした。
当初よりも、このレースはG1であることの存在意義は非常に微妙になってきった気がします。
かつては今以上に多く活躍していたマル外が、クラシック競走に出走できなかったため、それなりに価値があった競走だと思います。
2002年にテレグノシスが内国産馬として初めて制するまでは、シーキングザパール、エルコンドルパサー、イーグルカフェ、クロフネといった馬たちの最初のG1制覇の舞台でした。
しかし、サンデー系の時代が到来すると、マル外の活躍はほとんど見られなくなりました。
近10年のNHKマイルCの勝ち馬の顔ぶれを見てみると、なんだか物足りないなー、という印象です。
2015年 クラリティスカイ
2014年 ミッキーアイル
2013年 マイネルホウオウ
2012年 カレンブラックヒル
2011年 グランプリボス
2010年 ダノンシャンティ
2009年 ジョーカプチーノ
2008年 ディープスカイ
2007年 ピンクカメオ
2006年 ロジック
ディープスカイは、このレースの後にダービーを制していますが、それ以外の馬については、その後にG1を勝っておりません。
ステップレースであるニュージーランドTも、同様の状況です。
せっかくN響(NHK交響楽団)のファンファーレが素晴らしいだけに、G1に相応しい顔ぶれとレースを期待したいです。
メンバーが揃うようななんらかのテコ入れをするか、思い切った条件変更をしてほしいものです。
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