去年、船橋オートが廃止になるというニュースがありましたが、それに続くように千葉競輪も廃止の方向で進んでいるようです。
千葉競輪(千葉市)の廃止が決定的になったことが22日、スポーツ報知の取材で分かった。競輪の監督官庁である経済産業省の幹部が、「競輪廃止の方向性が決まった」と明らかにした。また施行者である同市の幹部職員も「存廃の議論はあるが、現状を考えると存続は難しい」と語った。市議への説明も近く、行われる。今後は3年間の猶予期間を設け、売り上げの推移を見ながらも、廃止を前提とした跡地利用などが検討される。来週にも正式発表される見通し。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150122-00000229-sph-soci
千葉県の公営競技
千葉県には現在、5場の公営競技場があります。
中央競馬 | 中山競馬場 | |
地方競馬 | 船橋競馬場 | |
オートレース | 船橋オート | 2016年3月31日廃止予定 |
競輪 | 松戸競輪場 | |
千葉競輪場 | 廃止へ |
※ボートレース場(競艇場)はありません。
千葉競輪は2013年度から日本写真判定に開催業務を委託しています。
これから再建と思っていたのですが、このような形になったのは残念です。
まだ3年間の猶予があるようですが、よほどのV字回復をしないかぎり現実的には厳しいでしょう。
減っていく本場、増えていく場外
もしこのまま廃止になれば、2001年以降では8場目となります。
競輪場の本場廃止の流れは深刻です。
その一方で、専用場外は増え続けています。
今年の4月にも、鳥取県に専用場外(サテライト鳥取?)がオープンするようです。
http://www.47news.jp/localnews/tottori/2014/07/post_20140729122056.html
私は詳しいところは良くわからないですが、この状況だけ見ると「開催を実施する」ことに価値が無いのでしょうね。
2014年3月に廃止された一宮競輪場も、場外売場として存続し続けていますし。
特にFⅡ単独開催は深刻なのだろうと思います。
「ミッドナイト競輪」「ガールズケイリン」「モーニング競輪」などでテコ入れをしているのでしょうが、結局のところ開催をする場が貧乏クジを引いているような現状なのでしょうね。
まだ場外が減っていないだけ、購買人口の歯止めはできているのかもしれませんが、本場の減少に歯止めをしないと、いつかは限界が来てしまうと思います。
開催数が減る
↓
選手数が減る
↓
魅力的なレースが減る
↓
ファンが離れる
↓
売上が減る
といった具合に。
競輪場跡地
同じ廃止場でも、競馬場と競輪場で一点だけ大きな違いがあります。
競馬場は跡地がそのまま残るということは、サイズや利用用途を考えると、まずあり得ません。
宮崎競馬場がJRA宮崎育成牧場として残っている程度かと思います。
(福山競馬場のように未だに跡地利用が決まらない例もありますが)
それに対して競輪場はバンクが残っているケースが多いです。
2011年に廃止された大津びわこ競輪場、2012年に廃止された観音寺競輪場は、選手の練習施設として活用されています。
そう考えると、もし万々一そういう需要が発生した場合に、復活できるだけの可能性があります。
(少なくとも競馬場よりは高い)
なので、千葉競輪も廃止になった場合に跡地がどうなるかにも注目しようと思います。
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