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ロゴタイプの復活劇の要因

皐月賞馬ロゴタイプ復活のV。
モーリスやリアルスティールといった海外帰りのG1馬を相手に、まんまと逃げ切りで安田記念を制しました。

2016-安田記念
長いトンネルの先に復活の祝福が待っていた。「第66回安田記念」が5日、東京競馬場で行われ、8番人気の田辺騎乗ロゴタイプが鮮やかな逃げ切り。13年皐月賞以来17戦ぶりの勝利を飾った。G1馬の3年1カ月ぶりG1優勝はアドマイヤコジーンに次ぐ史上2位の記録。同レースでは88年ニッポーテイオー以来の逃げ切りでクラシックホースの復権を果たした。

3年1カ月ぶりのG1勝利

記事にもありますが、G1馬の3年1カ月ぶりG1優勝はアドマイヤコジーンに次ぐ史上2位の記録です。
アドマイヤコジーンも安田記念での勝利でした。
アドマイヤコジーンとの違いを挙げるとすると、
・ロゴタイプは勝利自体が3年1カ月ぶりであるということ。(アドマイヤコジーンはG3を2勝していた)
・大きな怪我で離脱した期間が無かったこと(アドマイヤコジーンは屈腱炎での長期休養期間があった)
という点があります。

さて、今回のロゴタイプの勝利。
戦前から3強ムードが高まる中での、思わぬ伏兵の一発でした。
では、この勝利の要因を少し探ってみようと思います。

ロゴタイプの勝利の要因

思い切った騎乗

鞍上の田辺騎手が、思い切った騎乗をしたことは、良い結果に繋がったと思います。

「着を拾うのではなく勝つにはどうしたらいいか…逃げは作戦の一つだった。先生(田中剛師)も負けてもいいから思い切って行ってくれと…。大きな賭けだったが、強い馬たちと一緒に動いても切れ負けする。ならばスタートの良さを生かそうと…」。3度目のコンビとなった田辺は会心の笑みを浮かべて振り返る。「人気薄でノーマーク、何も絡んでこなかった。道中は単走の追い切りみたいな走り。直線坂上でも差が詰まらなかったのでいける!と…」。直線で馬場の外めから追走した後続馬群とは対照的に内ラチ沿いを逃げるファインプレー。

コメントにもあるように、ある程度逃げるつもりではあったのだと思います。
枠も良かったし、その辺りの腹の括り方は人気薄だからこそできた部分もあるでしょう。
それにしても、田辺騎手はコパノリッキーのフェブラリーSなど、人気薄で思い切りよく乗らせたら怖い騎手ですね。

有力馬の自滅

ロゴタイプの絶妙なペース作りにより、人気になっていた有力馬たちは総崩れしたような気がします。
モーリスやリアルスティールは、折り合いを欠くような場面もあり、完全に自滅と言っていいでしょう。
サトノアラジンも、こういう展開ではなく、もっと流れないとダメなのだと思います。

 Tベリー騎手(モーリス=2着)「ペースが思ったより遅かったし、前に馬を置けなかったぶん、かかってしまった。そういった流れのなかで、よく2着に来たと思う」
http://www.hochi.co.jp/horserace/20160605-OHT1T50121.html
川田騎手(サトノアラジン=4着)「これだけ遅くなってしまっては…。この馬も伸びてはいますが、スローペースのぶん、他の馬も同じように伸びているので、コースがスパッと開きませんでした。もっと流れてほしかった」
http://www.hochi.co.jp/horserace/20160605-OHT1T50122.html
 福永騎手(リアルスティール=11着)「スタートは決めたいと思っていた。ただ、思ったよりもスローペースになって馬が落ち着くまでに時間がかかってしまった。3コーナーからはリズム良く運べて、直線ではモーリスとの追い比べに持ち込みたかったが、早々に手応えがなくなってしまった」

陣営の試行錯誤

陣営も復活に向けて試行錯誤してきました。
距離やコースを変えてみる。
鞍上も変えてみる。
チークピーシーズなどの馬具を付けてみる。
ダートに挑戦してみる。
追い切りを変えてみる。
そういった試行錯誤の努力が実った結果でもあると思います。

ロゴタイプの血統

父のローエングリンは、3歳時から活躍して、8歳でも重賞を勝利したくらい、長く走り続けた馬でした。
牝系も、祖母のスターバレリーナが、7歳でセントウルS 2着という実績を残した馬でした。
使い減りしないような馬なのでしょうね。

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