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香港スプリント界の強さの秘密

電撃のスプリント戦 第45回高松宮記念は、唯一頭参戦の外国馬エアロヴェロシティが、直線先に抜けた2頭の間を割って差し切り勝ちを決めました。

2015-高松宮記念29日の中京11Rで行われた第45回高松宮記念(4歳上オープン、GI、芝1200メートル、18頭立て、1着賞金=9500万円、グローバルスプリントチャレンジ第3戦)は、ザカリー・パートン騎手騎乗の4番人気エアロヴェロシティ(セン7歳、香港=ポール・オサリバン厩舎)がゴール前3頭の争いから抜け出してV。同レース史上初の外国馬制覇を成し遂げた。タイムは1分8秒5(稍重)。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150329-00000541-sanspo-horse

主役不在の大混戦

戦前から主役不在の大混戦という前評判もあって、単勝オッズが1桁台の馬が5頭いる状況でした。
そんなメンバーだからこその、外国馬による一発が強烈に効いた印象があります。
ちなみに、外国馬の高松宮記念参戦は、2003年に米国から参戦したディスタービングザピース、エコーエディ以来、12年ぶりでした。

香港スプリント王 エアロヴェロシティ

勝ったエアロヴェロシティは去年の香港スプリントの勝ち馬。
香港スプリントでは、日本から参戦したストレイトガールらを負かしての勝利でした。
エアロヴェロシティは今回が初めての遠征。
左回りもニュージーランドで1戦しただけという不安材料もありました。
そんな中で、手綱を取ったのがZ.パートンというのは、かなりの好材料だったと思います。
Z.パートンは去年短期免許を取得して来日
この日も、メインまでに数レース騎乗したというのは、勝因のひとつであったと思います。

敗れた日本馬たち

ロードカナロアの引退以降、確固たる主役がいない日本のスプリント界。
なおかつ、去年のスプリンターズSの覇者スノードラゴンも不在。
それを象徴するような敗北でした。
ミッキーアイルは初の1200mだったことを考えると収穫はあったかもしれませんが、正直2着は確保してほしかった感が否めません。

香港スプリント界

それにしても香港のスプリント界は強いです。
ドバイミーティングのアルクォーツスプリント(GⅠ)でも、香港スプリント2着のペニアフォビアが2着に好走しました(勝ったのはアイルランドのソールパワー)。

なぜ香港馬は短距離戦に強いのか?

なぜ香港馬が短距離戦に強いのかは、根拠となる理由はわかりませんが、以下のことが影響しているのではないかと思っています。

セン馬

香港の馬はエアロヴェロシティもそうですが、ほとんどの馬がセン馬です。
香港では馬の生産をしないため、ほとんどの馬を去勢してしまいます。
そのため、気性の勝った馬格のある馬が活躍しやすい状況になっているのではないかと想像します。

オーストラリア血統

香港の馬の多くがオーストラリアの血統の馬たちです。
オーストラリアは短距離のレースが盛んなので、そこでの一流血統が流れてきているという点があると思います。

スプリント需要

世界的にも香港勢は短距離に強いというイメージが定着しています。
それもあって、香港のオーナーたちも海外から可能性ある短距離馬を連れてくるというケースが増えてきています。
ペニアフォビアも英国からの移籍馬です。

日本にとって脅威の香港スプリント界

ロードカナロアが香港スプリントを連覇しましたが、それまで日本馬にとっての香港スプリントは鬼門でした。
「凱旋門賞よりも勝つのが難しい」なんて言っていた人もいました。
そのロードカナロアが例外だとすると、今後も高松宮記念に遠征してくる香港馬は出てくるのではないかと思います。
エアロヴェロシティ自身も、Z.パートン騎手が勝利騎手インタビューで、スプリンターズSへの参戦について言及していました。
香港勢の脅威は続きそうです。

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