怪我と騎乗停止を乗り越えての、C.ルメール
ダービー馬キズナをはじめ6頭のGⅠ馬が集まった大阪杯。
イスラボニータの回避は残念でしたが、注目の1戦となりました。
5日の阪神11Rで行われた第59回産経大阪杯(4歳上オープン、GII、芝2000メートル、14頭立て、1着賞金=6500万円、1着馬に天皇賞・春の優先出走権)は、クリストフ・ルメール騎手騎乗の4番人気ラキシス(牝5歳、栗東・角居勝彦厩舎)が差し切り勝ち。3月にJRA騎手免許を取得したルメール騎手は、これがJRA騎手としての初勝利となった。タイムは2分2秒9(不良)。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150405-00000525-sanspo-horse
牝馬・ラキシス
ラキシスは去年のエリザベス女王杯の勝ち馬。
去年はオールカマー2着や、有馬記念で僅差の6着に好走するなど、牡馬相手にも引けを取らない実力は証明していました。
例年豪華メンバーが集う大阪杯。
今年で59回目という歴史を重ねたレースで牝馬が制したのは、6頭目となりました。
1958年 | カツラホマレ | 大根田裕也 |
1962年 | スギヒメ | 諏訪真 |
1968年 | ヤマピツト | 池江泰郎 |
1998年 | エアグルーヴ | 武豊 |
2008年 | ダイワスカーレット | 安藤勝己 |
顔ぶれを見ても、非常に価値の高い1勝だったと思います。
敗れたGⅠ馬たち
キズナ
骨折から復帰して2戦目となったキズナは2着。
この馬場はあまり向かないタイプだと思うので、良く頑張ったと思います。
前走の京都記念より馬体も絞れていたので、順調に復調していっているのではないかと思います。
ロゴタイプ
中山金杯、中山記念と復調気配ではありましたが、この馬場は合わないのでしょう。
札幌記念でもそうであったように、天候と馬場に影響されやすい馬ですね。
あらためてのデビュー C.ルメール
この勝利がJRA免許取得後初勝利となったC.ルメール。
去年11月の落馬事故から復帰し、いざデビューを迎える矢先のTwitter問題での騎乗停止。
後者は本人の責任ではありますが、これらを乗り越えての勝利でした。
インタビューでは通訳を介さずに日本語で受け答えをしていました(一部通訳に確認をしていましたが)
まだ、M.デムーロほど流暢ではありませんが、このレベルのトップジョッキーがここまで努力しているのは、凄いことだと思います。
ミルコも阪急杯を制しましたが、2人とも免許取得後に即重賞を勝ってしまうあたり、馬の質もあると思いますが、実力と運を兼ね備えていることを改めて感じました。
今後の外国人JRA騎手の可能性
おそらく、今後外国人騎手がJRAのジョッキーになるということは、しばらく無いと思います。
他の短期免許で来ている騎手たちはその気が無さそうだし、10年くらい乗りに来て実績を残して、初めてスタートラインに立てるような雰囲気があるように感じます。
そういった意味で、可能性がありそうのは、あと数年後のC.デムーロくらいでしょう。
もっとも現在の本人はその気がないようですが。
それでも、相撲の番付のような状態になるのは、そう遠くない未来なのではないかと思います。
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