丹内祐次騎手がついに中央の重賞を勝ちました。
「第22回マーチS」(G3、ダート1800メートル・小雨・良)は29日、中山競馬場11Rで行われ、丹内騎手騎乗の6番人気のマイネルクロップ(牡5=飯田雄厩舎、父クロフネ、母グレートハーベスト)が、ゴール前差し切って優勝した。勝ち時計は1分52秒7。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150329-00000122-spnannex-horse
丹内祐次 重賞初制覇
丹内祐次騎手について
丹内騎手は2004年デビューの11年目。同期には川田将雅騎手や藤岡佑介騎手らがいます。
デビュー2年目に27勝を挙げる活躍を見せるも、減量がなくなったあとは成績が伸びきらず、重賞には手が届きませんでした。
近年は安定して年間2桁勝利を挙げるなど、安定した成績を残すようになってきました。
マイネルクロップとのコンビ
マイネルクロップとは4走前からコンビを組むようになりました。
前走の佐賀記念では、交流ではありますが自身初の重賞勝利を達成していました。
丹内と岡田繁幸
このマイネルクロップを所有するラフィアンや、コスモ冠名のビッグレッドファームの馬に丹内騎手は騎乗する機会が多いです。
マイネル軍団の岡田繁幸氏が丹内騎手を評価しているようなので、その縁もあって氏の個人所有の馬や、ウインの馬にも騎乗機会が増えています。
近年は、柴田大知騎手に続く主戦になりつつあります。
主観ではありますが岡田総帥の優先順位は、
柴田大知 > 松岡正海 > 丹内祐次 > 中谷雄太 > 柴田未崎
といった感じでしょうか?
クロフネ産駒とダート重賞
今回のマーチSで、意外にもクロフネ産駒の中央ダート重賞初勝利となりました。
クロフネ産駒の傾向
これまでのクロフネ産駒の活躍馬は、多くが芝で実績を挙げた馬たちです。
クロフネ産駒の重賞勝ち馬
- ホエールキャプチャ
- カレンチャン
- スリープレスナイト
- フサイチリシャール
- セイコーライコウ
- ブラボーデイジー
- アースソニック
- オディール
- インパルスヒーロー
- クロフネサプライズ
- マルモセーラ
- ユキチャン
- マイネルクロップ
重賞勝ちの多くが、芝のマイル以下に偏っています。
交流重賞勝ち馬は出しているものの、中央のダートでは勝ちきれず。
下級条件ではダートでも実績を残していますが、オープン以上になると、案外な成績が続いていました。
実際に芝の重賞勝ち馬たちがダートに挑戦した際も、人気を裏切る結果に終わっていました。
フラムドパシオンが無事であったら・・・
競馬にifは厳禁ですが、もしフラムドパシオンが故障せずに無事に競走生活を全うしていたら、違うデータが出ていたかもしれません。
フラムドパシオン
フラムドパシオンはダートで未勝利→ヒヤシンスSと連勝し、ドバイに遠征。
UAEダービーでは、強豪が揃った中で3着(4位入線。繰り上がり)と好走しました。
これからが期待されたときに屈腱炎を発症し長期休養。
1年以上の休養明けとなったレースを快勝したものの、3戦後に再び屈腱炎となってしまいました。
引退後はノーザンホースパークで乗馬になったものの、1年後には九州の牧場に渡り、現在は行方がわかっていません。
もし、フラムドパシオンが無事だったら、クロフネ産駒の代表傑作になっていたかもしれません。
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