ついに37年ぶりの米三冠馬が誕生しました。
アメリカ競馬の3冠最終戦ベルモントステークス(GI、ダート1マイル4ハロン、1着賞金80万ドル=約1億46万円)が6日(日本時間7日早朝)、ベルモントパーク競馬場で8頭立てで行われ、ヴィクター・エスピノーザ騎手騎乗で断然人気に推されたアメリカンフェイロー(アメリカ=ボブ・バファート厩舎、牡3歳)が先手を取り、直線でも後続を突き放して圧勝。1978年のアファームド以来、実に37年ぶり史上12頭目の3冠馬に輝いた。5馬身1/2差の2着がフロステッド。勝ちタイムは2分26秒65(良)。
8頭が横一線のスタート。アメリカンフェイローは堂々と先手を取り、マテリアリティー、ムブタヒージが好位につける。終始マークされる展開ながら、手応えには十分な余裕があり、直線へ。中団追走から内めをうまく立ち回ったフロステッドが2番手に上がって接近を図ったものの、直線は逆に引き離される一方。3冠を期待して詰めかけた大観衆の熱狂的な叫びが最高潮に達するなか、アメリカンフェイローは米国競馬の歴史に新たな1ページを刻み込んだ。
短期間に3冠レースが行われるアメリカでは体調の維持が難しく、アファームドのあとにも13頭の2冠馬が誕生したが、ベルモントSでことごとく敗退。バファート調教師は4度目、エスピノーザ騎手も3度目の3冠挑戦で、その分厚い壁を打ち破った。
アメリカンフェイローは、父パイオニアオブザナイル、母リトルプリンセスエマ、母の父ヤンキージェントルマンという血統。デビュー戦5着後7連勝で、通算8戦7勝。GIは6勝目となった。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150607-00000507-sanspo-horse
アメリカ三冠
アメリカクラシック三冠は、ケンタッキーダービー、プリークネスS、ベルモントSが対象レース。
約1ヶ月の間で3レースが行われることや、3戦目のベルモントSが2400mという特殊な距離であることから、1875年に3レースが揃って以降、三冠馬はわずか11頭しかいませんでした。
1978年にアファームドが達成して以降、13頭の馬が二冠を制して王手をかけました。
その中には、サンデーサイレンスやウォーエンブレムといった後に日本で種牡馬入りする馬たちもいました。
彼らは三冠には手が届きませんでした。
短期間で行われる3つのレースで、状態を維持して勝つということは、至難の業だということです。
ちなみに、去年二冠を達成したものの三冠目で敗れたカリフォルニアクロームに騎乗していたのはV.エスピノーザ騎手。
見事に去年の雪辱を果たしました。
アメリカンフェイローの血統
アメリカンフェイローの父はパイオニアオブザナイルで、その父はエンパイアメーカー。
エンパイアメーカーは、2011年から日本軽種馬協会静内種馬場で供用されています。
日本でもフェデラリストやイジゲンといった活躍馬が出ていますが、アメリカから買い戻しなんて話も出るかもしれません。
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