浦和競馬場で行われた、第35回浦和記念は大井所属で石崎駿騎手騎乗の、3番人気サミットストーンが最内を強襲し交流重賞初制覇を飾りました。
2着にグランディオーソ、3着にトーセンアレスが入り、南関東勢が馬券圏内を独占しました。
中央勢は4着シビルウォー、6着ランフォルセ、9着エイシンモアオバーといいところなく敗れました。
(ただし、1着サミットストーン、3着トーセンアレスは元中央馬)
浦和競馬場(天候:晴 馬場:良)で行われたダートグレード競走の第35回浦和記念(3歳以上オープン、JpnII、ダート2000m、1着賞金3500万円)は11頭が出走した。
スタートして1番人気となったJRAのエーシンモアオバーが先手を取り、1周目のスタンド前では5番人気の大井のグランディオーソが2番手、差がなく3番人気となった船橋のサミットストーンが3番手となり、その後に昨年の勝ち馬であるJRAの6番人気のランフォルセと4番人気のグランドシチーが続き、2番人気のシビルウォーは後方の8番手となった。向う正面に入って2度目の3コーナーでグランディオーソがエーシンモアオバーを交わして先頭に立ち、中団にいた7番人気の浦和のトーセンアレスがこれを追い、2頭が競り合うようにして抜けて最後の直線に向いた。この2頭で決まるかと思われたところに内ラチ沿いをサミットストーンが追い込んで外の2頭をゴール寸前で捕らえて優勝した。勝ちタイムは2分7秒8。勝利騎手は船橋の石崎駿。2着はアタマ差でグランディオーソ、3着はクビ差でトーセンアレスとなり、その後3馬身でシビルウォーが4着となり、5着がグランドシチー、6着がランフォルセとなった。エーシンモアオバーは9着に終わった。
サミットストーンは父ロージズインメイ、母タイキアプローズ(母の父デヴィルズバッグ)という血統の牡6歳鹿毛馬。船橋・矢野義幸厩舎の管理馬。中央競馬で27戦4勝という成績を残して金沢競馬に移籍し、重賞を4勝して交流重賞の白山大賞典でも健闘した。今年から南関東に活躍の場を移し、5月の大井記念に続く重賞制覇となった。通算成績は45戦14勝(中央競馬では27戦4勝)となった。
http://keiba.radionikkei.jp/keiba/post_4682.html
地方馬が強い浦和記念
全国各地で行われている交流競走において、JRA勢に上位を独占されるレースが大多数を占める中で、とりわけこの浦和記念は過去の成績を見ても地方馬に分があります。
古馬重賞でここまで地方馬が健闘しているレースは他にないです。
2004年~2014年までの10回中5勝と、互角の戦いをしています。
いくつか要因はありますが、特に大きいのが以下のポイント。
①中央馬のレベル
このレースはGⅡ(JpnⅡ)ではありますが、毎年参戦してくる中央馬はレベルが高くありません。
秋のダートグレード競走は南部杯→JBC→チャンピオンズC(JCダート)を中心に回っています。
そして、多くの有力馬はこれらのレースを意識したローテーションを組みます。
浦和記念の場合は、同時期にみやこSや武蔵野Sもある関係で、どうしても参戦してくる中央馬のレベルが1枚落ちになってしまいます。
②浦和競馬場のコース
浦和競馬場は他の地方競馬場よりも、特殊なように感じます。
強いはずの人気馬が普通に凡走したり、このコースに異常に強い馬がいたり。
前者であれば、2009年に1番人気スマートファルコンが全く良いところなく敗れました
後者であれば、2001年の覇者であるレイズスズランは、浦和競馬場とは抜群の相性でました。
普段浦和では乗らない中央騎手が乗り慣れない部分も影響しているかと思いますが、浦和巧者というのが色濃く出るのではないかと思います。
そんな地方馬にも分があるレースでありますが、制したサミットストーンは元中央馬なのもあって、今後も侮れない存在になりそうです。
次走は東京大賞典になるかと思われますが、中央の一流どころ相手にどこまでやれるかが注目です。
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