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物足りなかった南部杯

13(月)に、岩手の盛岡競馬場で行われた南部杯は、単勝オッズ1.2倍の圧倒的人気に応え、ベストウォーリアが快勝しました。

ダートG1「第27回マイルCS南部杯」が13日、盛岡競馬場で行われた。単勝1・2倍の断然人気ベストウォーリアが後続に4馬身差をつける圧勝。7月のプロキオンSに続く連勝でビッグタイトルをつかんだ。JRA勢のVは12年連続18回目。
 レースは淡々としたペースの2番手をキープ。馬なりのまま4角で逃げたポアゾンブラックに並び掛ける。直線を向いても戸崎は手綱を持ったまま。切れ味鋭く抜け出し、余裕たっぷりにゴール。G1連対経験馬不在の一戦できっちりと結果を出した。
 このレース初勝利の戸崎は「最近は後ろからだったけど、もともとダッシュ力はあるし、普通にあの位置につけられた。スローペースで折り合って、いいリズムだった」と会心の笑みで相棒を称える。同馬の重賞3勝の鞍上はいずれも戸崎で、初騎乗は昨年6月のユニコーンS制覇。「その時を思い起こさせてくれるように伸びてくれた。初めて乗せてもらった時から素晴らしい能力を感じていたし、精神的に強いところもある」と続け、今後の飛躍に期待を寄せた。
 この勝利で11月3日の盛岡JBCクラシック(2000メートル)、同スプリント(1200メートル)のW優先出走権を獲得したが「JBCはまだちょっと分からない。マイルからプラスマイナス1F、短い方は問題ないが長くなったらどうか」と石坂師。12月7日には中京1800メートルに舞台を替えたチャンピオンズC(旧ジャパンCダート)もある。若き砂のマイル王の動向が注目される。
 ◆ベストウォーリア 父マジェスティックウォーリア 母フラテーシャスミス(母の父ミスターグリーリー)牡4歳 栗東・石坂正厩舎 馬主・馬場幸夫氏 生産者・米国バックポンドファーム 戦績14戦7勝(地方3戦1勝)総獲得賞金1億9992万4000円。
http://www.sponichi.co.jp/gamble/news/2014/10/14/kiji/K20141014009096980.html

南部杯快勝のベストウォーリア

ベストウォーリアはこれで重賞連勝でGⅠ(JpnⅠ)初制覇。
この日は終始危なげない走りで快勝。何度やってもこの馬が勝つだろうと感じさせる競馬でした。
この後は距離適性などから未定のようですが、おそらくチャンピオンズカップに向かうのではないかと思います。
それにしても、石坂正厩舎からは活躍馬が出続けますね。

地元岩手のナムラタイタン

地方馬最先着となった地元のナムラタイタンは6着。
これまで中央から岩手に移籍してきて好成績を収めてました。
ナムラタイタンのようなケース
今回は夏負けの影響もあって、直前まで出否に迷っていたほどの状態だったので、もう少し頑張ってほしかったですが、この結果はまずまずといったところでしょうか。
この後は当初の目標であったJBCに向かうと思うので、そこには万全の出来で出てきてほしいものです。

それにしても、今回の南部杯は残念ながらなんとなく盛り上がりに欠けた感は否めない感じでした。
台風が近づいていた影響もあったかと思いますが、私にはどうにも物足りなかったです。

中央馬のメンバーの顔ぶれ

今回の中央馬は正直小粒でした。
勝ったベストウォーリアは別にして、それ以外のメンバーが、前走オープン特別を人気薄で勝ったばかりのポアゾンブラックが2番人気。
あとは、GⅢ勝ちしか実績のない、キョウエイアシュラとアドマイヤロイヤルくらい。
コパノリッキーやホッコータルマエといったGⅠ勝ち馬は不在。
勢いのあるクリノスターオーや復活したローマンレジェンドもいない。
過去の南部杯出走馬と比較しても、物足りないメンバーであることは否めませんでした。

中央所属騎手の顔ぶれ

同日に、東京競馬場で毎日王冠(GⅡ)があり、京都競馬場でも開催があったため(台風の影響で中止)、中央所属の騎手の遠征は当然限られてしまいます。
継続騎乗の騎手がほとんどですが、遠征に来る騎手が限定されてしまうのは仕方がないことかと思います。
勝ったベストウォーリアの戸崎圭太騎手以外は、リーディングで上位ではありません。
戸崎圭太騎手と四位洋文騎手以外は、実績とネームバリューに欠けてしまう顔ぶれでした。(個人的には秋山騎手も太宰騎手も好きですが…)

地方馬と中央馬のレベル差

とはいえ小粒なはずの中央馬たちに、1~5着と掲示板を独占されてしまった地方馬たち。
地方馬最先着のナムラタイタンも今年の春まで中央馬だっただけに、このレベル差は何とも言えません。
かつての南部杯は、地元のメイセイオペラやトーホウエンペラーといった名馬たちが、中央馬を相手に快勝してきましたが、
近年ではグランシュヴァリエ(高知)が3着に激走した程度で、あとは全くいいところがありません。
交流重賞全体に言えることですが、近年は中央馬に太刀打ちできる地方馬が減ってきたため、フリオーソ引退後は中央馬に場所と賞金を提供しているだけになってきています。
南関東も含め、勝負になりそうな馬でも、交流重賞を避けて地方馬だけのレースを手堅く選択しているパターンも見られます。
このような状況になってくると我々ファンは、レースを「見る」ことはあっても、「買う」機会は減ってきます。
馬券の妙味がないのですから。
地方馬のレベルを上がったり、とんでもないスターが登場したりしてくれればベストですが、現実なかなかそうもいきません。

そもそも交流重賞の理想は何か?

一番理想とする形は、『魅力ある中央馬と騎手が参戦』してきて『迎え撃つ地方馬が好走』して『多くの客が来場して馬券を買う』ことだと思います。(主催者は売上が良ければ問題ないかもしれませんが)
今回の南部杯は売上や来場者数がまだ発表されていないので3つ目は分かりませんが、少なくとも2つは満たしていないと思います。
物足りない南部杯。
交流重賞でこんな状態が続くのでは、いつか「その日」が来てしまうような気がしてしまうように感じるのは、話が飛躍し過ぎでしょうか。

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