オーストラリアのGⅠ、コーフィールドカップで日本から遠征中のアドマイヤラクティが、トップハンデを物ともせず、海外でGⅠ初制覇の快挙を達成しました。
日本調教馬のオーストラリアでのGⅠ制覇は、ハナズゴールのオールエイジドSに続いて今年2勝目です。
18日に行われた、豪GIコーフィールドカップ(オーストラリア・コーフィールド競馬場、芝2400メートル=ハンデ)で、日本から挑戦したアドマイヤラクティ(牡6・梅田智)が優勝した。
当初22頭出走の予定が取り消しもあって18頭立てに。取り消した中には日本から遠征しながらも現地の獣医からストップがかかったバンデ(牡4・矢作)もいた。
そのためアドマイヤラクティは唯一日本からの出走。58キロのハンデ頭ということもあり、道中は後方に位置したが向正面から徐々に番手をあげ中団へ。4角ではかなり外を回ったものの、最後の直線では一完歩ごとに前との差を詰め、最後はきっちりと捉えところがゴール。見事に勝利した。
「競馬に勝って泣いたのは初めて」と梅田智調教師は涙を溜めた目で語った。今後は予定通り豪州最大のレース、GIメルボルンC(11月4日)に向かう。
http://www.tokyo-sports.co.jp/race/horse/324415/
トップハンデも関係なしの強さ
GⅢのダイヤモンドSをひとつ勝った程度の馬が、トップハンデとは随分と見込まれたなと思ったのですが、オーストラリアのハンディキャッパーは正しかったですね。
5番人気で迎えたレースは、騎乗したZ.パートンが終始外々を回して、決して上手だった競馬とは言えない印象ですが、直線外から追い出すと、最後はキッチリ捕えきりました。
ハーツクライの産駒は今年凄い活躍ですね。
(ジャスタウェイ、ワンアンドオンリー)
アドマイヤラクティの今後
おそらく順調で問題なければ、この後は当初の予定通り目標のメルボルンCに向かうと思います。
この勝利でおそらく本番は斤量が0.5~1kg増えるかと思いますが、このパフォーマンスであれば大一番でも楽しみですね。
メルボルンCと日本馬
過去にメルボルンCに出走した日本馬は以下の通りです。
メルボルンCに出走した日本馬の成績
施行年 | 馬名 | 騎手 | 厩舎 | 着順 |
2005 | アイポッパー | 藤田伸二 | 清水出水 | 12着 |
2006 | デルタブルース | 岩田康誠 | 角居勝彦 | 1着 |
2006 | ポップロック | D.オリヴァー | 角居勝彦 | 2着 |
2010 | トウカイトリック | 藤田伸二 | 野中賢二 | 12着 |
2006年が印象深いですね。
ちなみに4頭ともコーフィールドカップに出走していて、過去にはアイポッパーとデルタブルースが3着でした。
メルボルンCは11月4日にフレミントン競馬場で行われます。注目ですね。
矢作芳人厩舎の海外遠征
今回のコーフィールドカップには日本からもう1頭、バンデが出走する予定でした。
残念ながら、右前脚の腱に熱と痛みが見られたため直前での出走取消となってしまいました。
それにしても、矢作芳人厩舎は海外遠征で良い結果が出ないですね。
- イギリス ディープブリランテがシンガリ負け(キングジョージ6世&クイーンエリザベスステークス)
- 香港 グランプリボスがシンガリ負け(香港マイル)
- ドバイ マカニビスティーが出走したレースがやり直し(ドバイゴールドC)
他にもアンコイルドやタイセイレジェンドで遠征していますが、まったく良い所がありませんでした。
実力的に通用したか微妙なケースもありますが、今回のバンデは勝負になったと思うだけに残念でした。
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