2010年の南部杯の覇者である、オーロマイスターが種牡馬として韓国に輸出されるというニュースが入ってきました。
2010年の交流G1「マイルチャンピオンシップ南部杯」優勝馬オーロマイスター(9歳)が韓国で種牡馬となることが決まった。11月17日午後、出国検疫を受けるため、白老町社台の日本軽種馬協会胆振輸出検疫施設に入厩した。
通算成績は38戦7勝。2歳秋にデビュー勝ち。3歳春のジュニアCで2着となって芝の適性も示したが、ダートを使われるようになって本格化。根岸ステークス3着、エルムステークス2着と重賞戦線で活躍し、5歳秋、盛岡競馬場で行われた南部杯でエスポワールシチーをくだして優勝している。現役引退後は生まれ故郷の追分ファームに戻り、若手騎乗者の練習馬として繋養されていたが、韓国への輸出が決まった。
http://news.netkeiba.com/?pid=news_view&no=92842
今は練習用の馬だったのですね。去勢されていなかったのはラッキーだったのでしょう。
まだ9歳と比較的若いし、可能性はあるのではないかと思います。
繋養先は日本馬が過去に多く輸出されている、済州島の緑原牧場(リョクウォンファーム)になる予定です。
韓国に渡った種牡馬たち
数年前から、日本の種牡馬が韓国に輸出されるというケースが増えて来ています。
これまでも多くの馬たちが韓国に輸出されていきました。
日本から韓国に渡った主な種牡馬
輸出 | 馬名 | 主な重賞勝ち鞍 | 現在(2014年11月時点) |
---|---|---|---|
1984 | コーネルランサー | 1974年 日本ダービー | 1991年死亡 |
1990 | プレストウコウ | 1977年 菊花賞 | 1994年死亡 |
1990 | ラッキールーラ | 1977年 日本ダービー | 1991年死亡 |
1990 | カツトップエース | 1981年 日本ダービー | 1991年死亡 |
1990 | ヤマノスキー | 1986年 関門橋S | 1995年死亡 |
2003 | エアダブリン | 1994年 ステイヤーズS | 2013年に種牡馬引退 |
タヤスメドウ | 2000年 新潟大賞典 | 2011年死亡 | |
2004 | サンデーウェル | 1995年 セントライト記念 | 済州・金岳牧場に繋養中 |
シンコウシングラー | 2008年死亡 | ||
2005 | オースミジェット | 99,00年 平安S | 済州・ケリム牧場に繋養中 |
トロットスター | 2001年 スプリンターズS | 済州・松岳牧場に繋養中 | |
ビワシンセイキ | 2003年 かきつばた記念 | 済州・プルン牧場に繋養中 | |
2006 | ダンシングサーパス | 2013年死亡 | |
メイセイオペラ | 1999年 フェブラリーS | 済州・プルン牧場に繋養中 | |
イングランディーレ | 2004年 天皇賞(春) | 済州・金岳牧場に繋養中 | |
エアスマップ | 2001年 オールカマー | 2011年10月に急性疝痛で死亡 | |
2007 | ニホンピロニール | 済州・緑原牧場に繋養中 | |
2011 | アドマイヤドン | 2004年 フェブラリーS | 済州・緑原牧場に繋養中 |
リミットレスビッド | 2007年 東京盃 | 済州・ミョンウォン牧場に繋養中 | |
イーグルカフェ | 2002年 JCダート | 済州・緑原牧場に繋養中 | |
エアシェイディ | 2008年 AJCC | 京畿道・チャンピオン牧場に繋養中 | |
マイネルセレクト | 2004年 JBCスプリント | 済州・緑原牧場に繋養中 | |
2014 | テスタマッタ | 2013年 フェブラリーS | 済州・緑原牧場に繋養中 |
フェデラリスト | 2012年 中山記念 | 済州・緑原牧場に繋養中 |
生産界の事情
需要の減ってきた種牡馬を円滑に手放したい日本の生産者と、なるべく安価で外国馬を購入したい韓国の生産界。
双方のニーズが合致していることから、需要が増えているのだろうと思います。
日本の生産者は、かなり破格の価格で売っているとの噂を聞きますが、それでもまだマシな商売になるのだろうと思います。
日本種牡馬の韓国での活躍
ちなみに、韓国に渡った日本の種牡馬たちは、メイセイオペラの産駒のソスルッテムンが、内田利雄騎手騎乗でKRAカップマイル(日本での皐月賞)を勝つなど、活躍をしております。
エアダブリンなんかは2013年に種牡馬引退をし、現在は功労馬として大事にされているようです。
韓国に行ったからといって不遇を受けるわけではない。ということだけフォローを入れておきます。
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