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牝馬がダービーに挑戦するということの価値

今や名門になった須貝尚介厩舎。現役ではジャスタウェイ、ゴールドシップ、ローブディサージュなどを管理しています。
今年のダービーにはその須貝厩舎から、1頭の牝馬が参戦します。阪神ジュベナイルフィリーズの勝ち馬で、桜花賞2着のレッドリヴェールです。
ダービーに牝馬が参戦するのは、第74回に64年ぶりに牝馬でダービーを制したウォッカ以来です。
(ちなみにウォッカも阪神ジュベナイルフィリーズの勝ち馬で、桜花賞2着からのローテーションでの参戦でした。)
 

 

牝馬による牡馬クラシック挑戦の歴史

ダービーに限った話ではなく、牝馬が牡馬との混合戦に出走する場合、「挑戦」なんて言われたりします。
90年代は、2000m以上の距離で、牝馬が牡馬に挑むことは無謀のようなもので、97年の天皇賞(秋)のエアグルーヴが目立つ程度でした。
それが近年ではウォッカ以外にも、ダイワスカーレット、ブエナビスタ、ジェンティルドンナといった怪物級の面々が、GⅠで上位人気になり牡馬を負かしています。
古馬のレースでは牝馬の活躍が目立っていますが、クラシックはそうもいきません。
過去10年でクラシックに参戦した牝馬は僅かに3頭です。

2007年 日本ダービー ウォッカ 四位洋文 1着
2009年 菊花賞 ポルカマズルカ 横山典弘 17着
2014年 皐月賞 バウンスシャッセ 北村宏司 11着

ほとんどの陣営は、桜花賞、オークス、秋華賞に駒を進めるため、挑戦自体が稀なのです。
 

レッドリヴェールによるダービーへの挑戦

では、なぜレッドリヴェールはわざわざ牡馬に挑戦するのでしょうか?
勝ったところで牡馬じゃないので繁殖価値うんぬんは関係ないし、皐月賞や菊花賞みたいに距離適性やコース適正を考えての選択でもない。
素直にオークス出れ堅実に上位争いできるのに…といったところだと思います。
色々な思惑があるのだと思います。凱旋門賞を見据えているから、ここで牡馬とやっておきたい気持ちもあるのでしょう。
あるいは、小柄な馬だから、桜花賞から少しでも間隔を置きたかったのかもしれません。(須貝調教師はオークスに向かいたかったという噂もありましたが)
それともハープスターと走るより、牡馬と対戦した方が勝機があると踏んだのかもしれません。
なんにせよ理由は置いといて、この馬が参戦することで、盛り上がりが増すことは間違いないことです。
(馬券的にも悩みが増えてしまいましたが…)
話題性のある挑戦は、客観的に見て面白いし、楽しませてくれるので、価値があると思うのです。
なので、素直にこの挑戦を称えたいのです。
この馬を一口持っている人はどう思っているかは素直にオークス行ってほしかったかもしれませんが。

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